人・組織を鍛え抜く 日本電産「永守流」#7 本社ビルの向かいに立つグローバル研修センター
本社ビルの向かいに立つグローバル研修センター。上層階は宿泊施設になっている Photo by Hiroki Kondo/REAL

「当社は毎年のように海外で大きなM&A(企業の合併・買収)をやっていますから、次々と海外から新しい仲間が加わってきます。また、国内も中途入社の人が非常に多い。マネジメントクラスにも、毎月のように他の会社から入ってくる。他の一般的な大企業のように、大卒で入ったプロパー社員に自然と社風が染み込んでいくという状況にはないため、ここでの研修が非常に重要な意味を持っています」

 グローバル研修センターを担当する渡邊剛専務執行役員CAO(最高業務管理責任者)はそう話す。

 ここには、日本電産の研修体系の最上位に位置付けられる「グローバル経営大学校」が設置されている。研修に参加するのは、世界中から集められた経営者候補たちだ。上層階は宿泊施設になっており、1回につき1週間、年3回の集中研修が行われる。

 各国でいずれCEO(最高経営責任者)やCFO(最高財務責任者)など「C」の付く役職に就くことを期待される人材が、創業者である永守会長の考え方や、「Nidec Way(ニデックウェイ)」と呼ばれる日本電産社員が持つべき行動指針をはじめ、グローバルでビジネスをする上でのMBA(経営学修士)的な知識を学ぶのである。