個人の強みを引き出す指導法の意義

 これまで見てきたように、個人の「強みを生かす」ことは、

(1)幸福で健康的な働き方や人生につながり(ポジティブ心理学)
(2)組織における成果を向上させ(ドラッカー経営学)
(3)社会に善をもたらします(西田哲学)

 人は「その人ならではの才能や特性」を持っていますが、そうした才能や特性は、十分に開発されずに「眠っている」状態であったり、「使われていない」状態にあることが多いといえます。

 そうした「眠っている」「未使用」の才能や特性を仕事経験の中で引き出し、成果につなげることをサポートするのが指導者の役割です。

 拙著『部下の強みを引き出す 経験学習リーダーシップ』の目的は、育て上手のマネジャーが、いかに部下の強みを引き出しているかを明らかにすることにあります。

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第1回 育て上手のマネジャーは部下をどのように指導しているのか