この特許の中身は、至ってシンプルな内容だ。

 大雑把に言えば、桶状に形成されたシールドで外部への電波放射を低減させる箱のような据え置き装置で、その中に商品を入れるだけで、蓋をすることなくRFIDアンテナによる正確な無線タグの読み取りを実現する装置だ。

 RFIDの電波は強いものなら10m程度飛んでしまう。店舗で使う場合、近くにいる他人のタグを誤読してしまうという課題があった。

 GUやローソンが導入しているタイプのレジでは、カゴを置いた後に扉を閉じることで、電波漏れなどの問題をクリアしていた。

 アスタリスクの特許の特徴は、ふたを閉じる必要がなく、商品を箱の中に置くだけでRFIDを読み取ることができる点にある。「いったん扉が閉まるようなものではなく、置くだけで読み取れる仕組みでないと普及しないと思い、研究したんです」と鈴木社長は強調する。

 GUやローソンのレジはこの特許に抵触しない。一方、ユニクロのセルフレジについては、アスタリスクは自社の特許を侵害すると判断した。実際にユニクロのセルフレジは窪みに商品を置きRFIDを読み取るもので、アスタリスクのセルフレジとよく似た仕組みだ。

アスタリスク社のセルフレジ
アスタリスク社のセルフレジ Photo by R.S.
ユニクロのセルフレジ
ユニクロのセルフレジ Photo by R.S.