ただし、2019年5月に廉価版端末の「Pixel 3a」(日本では4万8600円から)を発表すると、その状況は一転する。2019年度第2四半期決算における同事業領域の売上は61億8100万ドル(前年同期は44億2500万ドル)となった。アルファベットCEOのサンダー・ピチャイ氏も、Pixel 3aの発売によってPixelシリーズ全体の販売台数が前年同期比で2倍以上に伸びたと投資家に説明している。

 今回Pixel 4を扱わなかったドコモも、Pixel 3aに関しては引き続き販売を続けるという。そんな状況だからこそ、ドコモがハイエンド機種の販売台数を不安に感じたのではないかという見方もできるのではないか。

スマホのトレンド“超広角カメラ”は非搭載

 またアップルが9月に発表したiPhone 11シリーズの上位機種である「iPhone 11 Pro」は、メーカー各社がこぞって搭載している“超広角カメラ”を搭載した。一方でPixel 4は前機種と比較して、望遠レンズを追加するにとどまっているのが実情だ。SNSではこれを残念がるガジェットファンの声も少なくない。

 筆者はPixel 3とiPhone 11 Proのユーザーである。デモ機のPixel 4を手に取って、ハードウェア、ソフトウェア両方で前機種からの進化は大いに感じることができた。ただしその高い品質は、“iPhoneより高いスマホ”という位置付けであっても、多数のユーザーを引きつけることができるのか。キャリアの対応から一抹の不安を感じた。(ダイヤモンド編集部 副編集長 岩本有平)

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左からグーグル Pixel 製品事業統括の埜々内ルイ氏、ハードウェア事業 パートナーシップビジネス統括の織井賢氏、Nest 事業本部長の秋山有子氏 Photo by Y.I.