“離婚覚悟の別居”より
“いつでも戻れる別居”がいい

 別居にあたって最大のネックとなるのは、やはり金銭面の問題。新たにアパートを借りるとなると、家賃もそれなりにかかってしまう…。しかし諦めるのはまだ早い。熟年夫婦にとっての最大のストレス『一緒にいる時間が長すぎる』問題を解決する方法は、住居を分ける以外にも何通りかあるという。

男女問題研究家  “平成の駆け込み寺” 山崎世美子(やまざきせみこ) 日本センチュリーアンガーマネジメント協会LA本部、東京支部特別顧問プロフェッショナルトレーナー 、つくしブライダル名誉顧問 、一般社団法人・日本心理学アカデミー特別顧問、特定非営利活動法人「絆プロジェクト」顧問を務める。自らの離婚経験や探偵業を経て、現在は恋愛・離婚・対人関係カウンセラーとして活躍。男女問題について日々研究を重ね、若者から熟年までの幅広い層からの相談件数は延べ2万件以上。 主な著書に「こんな男は捨てられる」(ソフトバンククリエイティブ)、「『男のウラ・オモテ』に用心あそばせ!」(小学館)、「血液型別恋愛攻略法トランプ」(監修)、「恋愛の常識トランプ」(監修)などがある

「まず寝室を分けることで、寝るときにクーラーを付ける・付けないでもめたり、いびきがうるさくて眠れない、といった日常のストレスを軽減することができます。寝室を分けるのが難しいようであれば、遮光性のロールカーテンなどで部屋を区切ってください。とにかく、心地よく過ごせる自分のパーソナルスペースを設けることが重要です」

 このように一つ屋根の下で距離を置くパターンのほかに、「転居を伴う異動(単身赴任)を申し出る」「親の介護などを理由に、実家で過ごす頻度・期間を徐々に増やす」など、外的要因を掲げて別居に持ち込む方法もある。ここで気をつけたいのは、いつでも元の状態に戻れるように、角が立たない言葉で別居を切り出すということだ。

「別々に暮らしてみることで、『自分で家事をするほうが快適』だとか、『嫁さん、ありがたかったな』など、冷静に心の整理ができます。最初から『一緒に暮らすのは嫌だから別居しよう』とトゲのある言い方をしてしまうと、後から再び一緒に暮らしたいと思ったとしても、関係修復が難しくなってしまいます。どちらに転んでもいいように、言い方には気をつけましょう」