「3つのポイント」は連打して記憶に刻む
そして、「3つのポイント」は連打するようにスライドを構成するといいでしょう。下図をご覧ください。これは、先のお示しした「3つのポイント」を列挙したスライドの後のスライド構成のイメージです。
1枚目のスライドを示しながら、「この商品の特徴は、『簡単』『わかりやすい』『安心』の3つです。まず、『簡単』からご説明します」と口頭で伝えたうえで、2枚目のスライドを表示。2枚目のスライドの説明が終わったら、3枚目で再び「3つのポイント」を示します。
そして、「次に、『わかりやすい』についてご説明します」と言いながら、4枚目に移るわけです。このように、「3つのポイント」を連打することによって、聞き手の記憶に刻み込むという仕掛けです。プレゼンは相手の記憶にいかに残すかが重要ですが、そのためには、大事なポイントについては何度も見せる(連打する)ことが最強の作戦なのです。
なお、このスライドは「変形」(Powerpoint Office365から)か「マジックムーブ」(Keynote)というアニメーション機能を使うと、より効果的です。これらは、連続した2枚のスライドの間で同じテキストや写真を使うときに、1枚目のスライド上の位置から2枚目のスライド上の新しい位置に移動したことを視認できるアニメーション。先ほどのスライドであれば、次のように展開させることができます。
まず、①に示した「簡単」「わかりやすい」「安心」のうち「簡単」の部分だけが、②のようにアニメーションで移動。そして、移動が終わってから③のようにすべての要素を表示します。1枚目のキーメッセージの一部が2枚目のスライドに移動したことを目で追うことができるので、聞き手は2枚のスライドの関係を直感的に理解しやすいわけです。このように、アニメーションを上手に使えば、聞き手の理解を助けることができるのです。