チキンサンドを作るのは難しいことではないが、それを商品として成功させるのは容易なことではない。ほとんどの大手ファストフードチェーンは主力商品としてハンバーガーやサンドイッチを販売している。その中でレストラン・ブランズ・インターナショナル傘下のポパイズ・ルイジアナ・キッチンは今夏、チキンサンドで大成功を収め、業績見通しが改善した。予想を超える人気を集めて数週間で在庫切れになり、最近販売を再開したところだ。バーンスタインの外食産業担当アナリスト、サラ・セナトーレ氏は「これほどあっという間に品切れになった人気商品は記憶にない」と話す。ポパイズ・ルイジアナ・キッチンはチキンサンドのヒットもあって、第3四半期の米国内の売上高(既存店ベース)が10%増と、約20年で最も高い伸び率を記録した。今後も顧客を呼び込むことができれば大きな収益が期待できる。同社によると、米国民の約3分の2はまだ同社の商品を食べたことがない。