投資家は間もなく中国有数の乗客数と利益率を誇る鉄道に「乗る」機会を得られそうだ。中国国有の京滬高速鉄路は、上海証券取引所への上場計画について先週末に当局の承認を得た。このため早ければ年内にも新規株式公開(IPO)を実施する見込み。資金調達額は本土案件としてほぼ10年ぶりの規模に達する可能性がある。京滬高速は北京-上海間を4時間半足らずで結ぶ高速鉄道の運営会社。昨年の乗客数は約2億人に達した。IPO後の浮動株比率は15%で、仮条件などの価格情報は未公表だ。昨年の純利益は15億ドル(約1640億円)前後。中国IPOの非公式上限である「株価収益率23倍」を適用すると、調達額は50億ドル(約5500億円)を超え、本土上場案件として2010年以来の記録を打ち立てる可能性がある。
中国の高速鉄道IPO、高速・高利も目的地に注意
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