自社にとっての脅威を予見できるかどうかは、自社ビジネスの進化に対する洞察をどれだけ深く持つことができるかどうかによって大きく左右されます。そうした脅威の最たる例は、自社の競合でしょう。
スタートアップは成長の過程で、競合をどれだけ意識すべきかについて考えてみましょう。

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「競合がいない」ことは良いことなのか

朝倉祐介(シニフィアン共同代表。以下、朝倉):今回のお題は、「競合企業」。3C(Customer、Company、Competitor)で言う、コンペティターですね。自分たちのプロダクトや事業を作っていると、どこかのタイミングで競合が現れるものですが、こういった競合に対して、スタートアップはどのような意識を持って臨むべきなのか、どのタイミングから競合を意識したアクションを採るべきなのか、といったことを考えてみたいと思います。

村上誠典(シニフィアン共同代表。以下、村上):競合の話を尋ねると、「うちは技術が尖がっているので、競合という競合はいません」といった返答をよく聞きます。

朝倉:「ユニークな市場過ぎて、誰も競合がいないんです」と話される方は多いですね。

小林賢治(シニフィアン共同代表。以下、小林):投資する立場から見ると、「競合はいない」という答えにはネガティブな印象を受けます。One & Onlyでいることを強調したくて「競合がいない」と言う方が多いのでしょうが、「競合」をものすごく狭いゾーンで捉えられているのではないかと感じることがあります。

全く同じ種類のサービスをしている人は他にいる、いないみたいな言説に終始しているような気がしますね。