不動産・開発危うい狂乱#9
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博多といえばJR九州。天神といえば西日本鉄道。福岡の大型再開発はこの2社が主役を演じてきた。そんな中、地場不動産会社が2強の陰でしこしこと仕込んだ土地が輝きだした。特集「不動産・開発 危うい狂乱」(全13回)の#9は、博多をレポートする。(ダイヤモンド編集部 松野友美)

博多駅前ではJR九州
天神では西日本鉄道

 福岡市の博多と繁華街の天神で、再開発プロジェクトが雨後のたけのこのように生まれている。両地区で福岡市が進める老朽化したビルの建て替えを促進する政策である「博多コネクティッド」と「天神ビッグバン」に後押しされる形だ。

 二つの政策では、市の目標期限内での建て替え計画に対して、容積率の緩和や航空法に基づく高さ制限の緩和が認められるなどボーナス特典が付くため、ビルのオーナーたちは開発の好機と捉えている。

 再開発の事業主体として、市の政策の展開前から存在感を示してきたのは、JR九州と西日本鉄道の鉄道2社だった。博多駅前ではJR九州、天神では西鉄が、それぞれ鉄道駅を中心に再開発を進めてきた。ところが、市の政策が決まってから、地場不動産の福岡地所がこの2強を崩しにかかっている。2強の陰でしこしこと仕込んだ土地が輝きだしたのだ。