3日の上海株式市場は総合指数の終値が前営業日比8%安となり、中国株は2015年以来の最悪の「新年」を迎えた。政府がセンチメントを押し上げる強力な措置を講じない限り、市場は恐らく一段安の余地があるだろう。プラス材料は、この1日の急落が、春節休暇で1月23日から休場していた市場が開け、中国オンショア市場が現実に追いつたことを主に表しているにすぎないことだ。1月26日に再開した香港市場では、既にハンセン指数が先週6%近く下落している。マイナス材料は、3日ほどのさらなる下落はないとしても、市場が底を打っていない可能性が高いことだ。そう考える理由の1つは、昨年22%上昇した中国株が、武漢で発生した新型コロナウイルスの感染拡大が始まる前から、既に反転しそうな気配を見せていたことだ。