かつて「村上ファンド」を率い、物言う株主として上場企業を震撼させた村上世彰氏が今、再び日本で存在感を強めている。ニッポン放送株を巡るインサイダー取引容疑で2006年に逮捕され、一度は表舞台から身を引いたが、自社株買いや株主還元を迫る“村上流”は、復活どころか、より過激化したように見える。特集『新・村上ファンドの正体』は、3月9日(月)から13日(金)までの全5回で、株式市場を席巻する新・村上ファンドの正体に迫る。
#01 3月9日(月)配信
村上ファンドvsレオパレス、取締役選任で繰り広げた水面下の「全攻防」
レオパレス21が2月27日に開いた臨時株主総会で、会社提案が可決され、株主提案が否決された――。新聞のべた記事にもならないようなニュースの裏には、「会社」と「株主」の知られざる駆け引きがあった。関係者の証言を基に、レオパレスと、村上世彰氏が関わる投資会社の攻防戦を明らかにする。
#02 3月10日(火)配信
村上ファンドに東芝機械が徹底抗戦、買収防衛策はTOBを阻止できるか
村上世彰氏のグループが今、最も注力している案件が、3月27日に開かれる東芝機械の臨時株主総会だ。村上氏側が仕掛けた敵対的TOB(株式公開買い付け)に東芝機械は徹底抗戦し、ライツプランを絡めた防衛網を張る。一方で村上氏にはかつて買収防衛策の廃止提案が司法判断で否定された敗戦の経緯がある。因縁の雪辱戦の幕が開く。
#03 3月11日(水)配信
村上世彰氏、独占告白「日本企業はぬるま湯の中で生きてほしくない」
シンガポールに在住する投資家の村上世彰氏が3月、ダイヤモンド編集部の取材に応じた。近年の社会貢献や教育活動、海外不動産への投資、そしてニッポン放送株を巡るインサイダー事件後、日本株への投資を再開させた理由を明かし、業界再編への強いこだわりを示した。
#03-2 3月11日(水)配信
【動画】村上世彰氏・独占告白、私が日本の株式市場に戻ってきた理由
シンガポールに在住する投資家の村上世彰氏が3月、ダイヤモンド編集部の取材に応じた。ダイヤモンド編集部は取材の様子を収録。村上世彰氏の貴重な肉声をお届けする。(上記の動画は約1分間のダイジェスト版です。本編では有料会員限定の5分間の完全版を掲載しています)
#04 3月12日(木)配信
村上ファンドに狙われた企業の特徴、投資先28社分析で分かった「手口」
村上世彰氏や関連する投資会社が、2012年以降に大量保有した日本株銘柄は23社に上るとみられる。彼らがターゲットとするのは一体どんな企業か。そしてどのような手口で多額の稼ぎをたたき出しているのか。投資先を分析すると、ある傾向が浮かび上がってきた。
#05 3月13日(金)配信
村上ファンド一派の全貌、複数ビークルを駆使する謎多き投資手法の実態
他の投資家に見られない村上世彰氏の特徴の一つが、家族や側近、関連する法人が対象企業の株式を分散保有し、時にグループ内で保有者を目まぐるしく変更する手法だ。こうした投資ビークルは少なくとも50以上に上るとされ、その実態は謎に包まれている。
Key Visual by Noriyo Shinoda