中東に増派されていた米軍が少数の部隊撤退を開始した。イランや親イラン勢力からの報復攻撃の脅威が後退したとの判断が背景にある。軍当局者が明らかにした。米軍は1月3日、イランのガセム・ソレイマニ司令官を殺害した。当局者によると、その後にクウェートに派遣された戦闘部隊のうち1000人は、ここ2週間で中東から撤退した。同じ部隊に属する残りの2000人も、向こう数週間で撤退する見通しだという。1月に米国とイランの緊張が高まって以降、地上軍が撤退するのは初めて。同地域で目先の緊張が緩和し始めたと米当局が確信しつつあることがうかがわれる。部隊の撤退により、ソレイマニ司令官の殺害後に増派された米軍部隊の大半が中東を離れることになる。米国は戦闘部隊や戦闘機部隊、ミサイル防衛システム、航空母艦などを派遣していた。
中東増派の米軍撤退開始、対イラン緊張緩和で
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