特集『会計&ファイナンス』のランキング#2では、企業の資金繰りの余裕度を見分ける指標の一つであるキャッシュ・コンバージョン・サイクル(CCC)を取り上げる。資金繰りに余裕がない60社、ある60社のランキングに名を連ねた会社はどこか?
「週刊ダイヤモンド」2020年2月29日号の第1特集を基に再編集。肩書や数値など情報は雑誌掲載時のもの
資金繰りの苦しさを見抜く会計指標
キャッシュ・コンバージョン・サイクル
PL(損益計算書)で同じ売上高、同じ利益の会社が複数あったとしても、資金繰りが苦しい会社もあれば余裕がある会社もある。そうした会社を見分ける指標の一つがキャッシュ・コンバージョン・サイクル(CCC)だ。CCCは、売上債権回転日数に棚卸し資産回転日数を加えたものから買い入れ債務回転日数を引いて算出される。
要は、メーカーで言えば、原材料を仕入れて製品を作り、販売して現金を手にするまでの期間から、仕入れをしてその代金を支払う期間を引いたものだ。この値が大きいほど、資金繰りが苦しいことになり、小さいまたはマイナスであれば資金繰りに余裕がある。
では、資金繰りに余裕がない60社、ある60社それぞれのランキングを見てみよう。