およそ40年ぶりに大改正された相続法だが、昨年から順次施行されている中で、当初の趣旨とは異なった使い方や改正相続法の持つ危うさがクローズアップされ始めている。多くの人にとっていつかは訪れる相続。特集『改正相続、もめごと全解決!』(全11回)では、最低限知っておきたい相続の基本と、相続トラブルの最新事情、さらに「争族」になりやすい「家」の相続のポイントを紹介する。(ダイヤモンド編集部)
多くの人にとっていつかは訪れる相続。いざというときに慌てないためにも、事前に知識を備えておく必要がある。特に、およそ40年ぶりに大改正された相続法は、昨年から順次施行される中で、その運用の実態や問題点も見え始めた。
本特集では、全11回にわたり、相続の基本となる死後に発生する手続きの流れや遺産分割の方法から、改正相続法の注目点と実際に運用が始まりつつある中でクローズアップされてきた「落とし穴」、さらに多くのトラブルを招く「家」といった不動産の相続の特徴に至るまでを詳しく解説する。相続の基本と最新事情をマスターして、後悔しない相続の準備をしてほしい。
#1 5月18日(月)配信
相続法40年ぶり大改正に想定外の「わな」!余計な税負担、争族リスク…
ほぼ40年ぶりに大改正された相続法が2019年より順次施行されているが、識者からはその危うさが指摘され始め、当初の想定とは異なった事態も発生している。新・相続法に何が起きているのか。
#2 5月18日(月)配信
改正相続法の配偶者居住権が「新節税スキーム」になる想定外の理由
今年4月に施行されたばかりの「配偶者居住権」は、改正相続法の目玉と位置付けられていながら、想定されるシチュエーションがレアなため、前評判は良くなかった。しかし一転して、いま新たな節税手法として注目が集まっている。
#3 5月19日(火)配信
相続の基本ガイド2020最新版!手続きと「誰が・どれだけ」を完全解説
自分にせよ、親にせよ、相続はいつか訪れるもの。いざそのときが来ても慌てないための前知識として、相続の流れと、誰が相続の当事者になりどんな権利があるのか、基本を解説する。
#4 5月19日(火)配信
改正相続法の大トリ「自筆の遺言書」、新制度でズバリここが変わる!
絶対の効力を持つ遺言書だが、これまで自筆証書遺言の制度には多くの落とし穴があり、何かと使い勝手が悪かった。だが、新たに始まった制度を活用すればそのデメリットはカバーされる。遺言書の書き方とともに紹介する。
#5 5月20日(水)配信
相続で一番もめる「遺産分割協議」、4つの分割法と遺産の種類を解説
財産が少ないほどもめやすい相続。とりわけ自宅をはじめとする不動産は、その分け方が難しく、相続トラブルの温床だ。相続の基本である遺産分割の流れと、相続財産の種類について解説する。
#6 5月20日(水)配信
改正相続法で「現金の少ない地主」が多くの土地を失いかねない理由
今回の相続法の大改正で、特に地主を悩ませているのが、「遺留分侵害額請求権」の施行だ。これによって、現金の少ない土地持ちは、相続の際にいままで以上の土地を失いかねない事態になっている。その内容を解説する。
#7 5月21日(木)配信
相続法が改正されても「自宅の生前贈与」を絶対に使ってはいけない理由
「配偶者居住権」と併せ改正相続法の目玉とされていた、生前贈与で自宅を遺産分割から外す新制度。だが、使い勝手が悪く、いまのところ出番はないというのが専門家の評価。うかつに活用を考えない方がよさそうだ。
#8 5月21日(木)配信
家と土地の相続がもめやすい理由、「親族で共有」するのは最悪!
相続時に何かとトラブルになるのが、「家」をはじめとする不動産だ。特に自宅はきれいに分割できないため、現金が少ない家庭では「争族」に発展することが多い。
#9 5月22日(金)配信
土地相続は「路線価と時価の差」に注意!地方は“負動産”押し付け合いも
土地の相続で厄介なのが、相続税の基準となる「路線価」と市場価格である「時価」に差があることだ。そのせいで、より多額の代償金が必要になったり、売れない土地を押し付け合ったりといった相続のトラブルが勃発する。
#10 5月23日(土)配信
「節税アパート」の悲惨な末路、相続税対策のはずが負の遺産化リスクも
アパートを建てると相続税の節税になるという話を聞いたことがある人は多いだろう。だが、そのカラクリを知っておかないと、節税のつもりがかえって財産を失う悲惨な末路を迎えることになりかねない。
#11 5月24日(日)配信
空き家を税金で損せずに売る方法、築古限定の「超節税術」も
相続する実家が空き家となっており、売却を考えているという人は多いだろう。そのとき、相続する前か後か、築年数はどれくらいかなどの条件によって、税金の額が異なってくる。損をしない空き家の売り方について解説する。
Key Visual by Noriyo Shinoda