上司に下手に「可愛がられる」のは、
大きなリスクである
逆に言えば、上司に可愛がられる必要などないとも言えます。
もちろん、上司に嫌われては参謀は務まりません。しかし、意図的に好かれようとする必要など毛頭ありません。“Cool Head but Warm Heart”で、上司という「機関」をきちんと機能させることができれば、どんなに問題のある上司であっても、あなたに一目置くようになります。自然と、それなりの関係性が生まれてくるのです。
むしろ、下手に可愛がられるのは大きなリスクです。
なかには、上司の言うことに追従し、聞こえのいいことばかりを言う、いわゆる“YESマン”、あるいはそれ以上の“ゴマスリ”として生き残ろうとするサラリーマンがいます。言い方は悪いかもしれませんが、“普通のサラリーマン”なら分からぬでもありませんが、参謀としては「下の下」。許されないと言ってもいいでしょう。
なぜなら、“裸の王様”である上司に対して、「すばらしいお召し物ですね」と積極的に嘘をついているにほかならないからです。その結果、上司がその「機能」を果たせなくなるとすれば、それは「罪」と言っても過言ではないのです。
【連載バックナンバー】
第1回 https://diamond.jp/articles/-/238450
第2回 https://diamond.jp/articles/-/238449
第3回 https://diamond.jp/articles/-/238448
第4回 https://diamond.jp/articles/-/238447