どうなる景気・市場どうなる透視#10
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世界的な金融緩和を背景に、最高値圏が続く金。一方、原油先物価格は、3月に史上初のマイナスとなった。今後、金と原油の価格はどう動くのか?特集『どうなる景気・市場 どうする投資』(全10回)の#10では、それぞれの専門家が価格に影響を与える要因をもとに、今後の価格動向を占う。

「週刊ダイヤモンド」2020年6月20日号の第2特集を基に再編集。肩書や数値など情報は雑誌掲載時のもの。

 世界的な超大型の金融緩和を背景に、過去最高値圏で推移が続く金。投資マネーの流入や金利低下を足掛かりに、足元で1トロイオンス=1700ドル台での推移が続くなど、しばらくは高止まりを予想する声が多数だ。

 一方、中期的には、この金融緩和の出口戦略が金価格を左右する大きな要因となってくる。

 2022年末に1300ドルと予想する大越龍文氏は、「経済が回復してくれば米連邦準備制度理事会(FRB)のゼロ金利政策の解除などが意識され始め、価格は調整される」とみる。

 一方、22年末に1800ドルと予想する芥田知至氏は「金融緩和縮小は確かに金価格にネガティブだが、現状の緩和策を急激に修正することは難しい」とする。