通信大手3社の2021年3月期第1四半期(20年4~6月)決算は、そろって営業増益を確保した。携帯ショップの時短営業でスマートフォンの販売は減少したが、テレワークと巣ごもり需要が拡大。コロナ禍にあって追い風が吹き始めている。(ダイヤモンド編集部 村井令二)
スマホ販売は激減も
コロナ特需で利益増
新型コロナウイルスの感染拡大の中、緊急事態宣言に合わせて、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの通信大手3社は、携帯ショップの営業時間を短縮した。すでに通常営業に戻しているが、2020年4~6月期のスマートフォンの販売が激減したのは痛手だった。
これにより、NTTドコモとKDDIの2社の4~6月期の売上高は減収となった。ソフトバンクのコンシューマ事業も減収となり、一見すると危機に見えるが、実際は通信3社とも営業増益だった。
コロナによるマイナスのインパクトを、コロナ特需によるプラス効果が打ち消した格好だ。