リモートワークで一番大事なのは
「約束」を守ること
水野 あと、「リモートワークになってやっぱり信頼がよりいっそう大事だと感じた。約束をしてそれを守ることが、これまで以上にすごく大切になってきた」という意見もありましたね。
――わかります。今までは、上司と目が合ったから、「今やっているところです」とあわてて答え、締め切りが急に15分ぐらい延びるといったことはしょっちゅうありました。それがリモートワークによって、「約束」という、より高いコミットメントが求められているように感じます。
水野 本来、仕事である以上、時間の中で、締め切りの中で動いているわけですが、リモートワークにより、締め切りに対する意識はさらに高まっていっていると感じます。
書籍『いちばん大切なのに誰も教えてくれない段取りの教科書』にも書きましたが、そもそもなぜ早く仕事を終えるのかという話です。単に業務時間を短くするためだけではありません。
脳内に「空白をつくる」ためなのです。
(「空白をつくる」ことで仕事のスピートが上がる話については、第3回の記事を参照ください)
働いている時間だけが自分の人生、仕事人としての人生は、勤務中だけではありません。多くの人が、何かを考えて生み出す仕事をしていると思いますが、そういう人たちにとっては、空白の時間はとても大切です。
勤務時間を極力減らして、空白の時間をつくる。その時間で自分のキャリアを見つめ直したり、自身の磨きをかけたりする。空白の時間を、豊かな人生を送るためのプラスの時間に使えるのが、すごくいいんじゃないかなと思います。
※次回は、「リモートワークのストレスを減らす方法」について伺います