米国務省高官は今週、国内の大学基金に対し、インデックスファンドで保有する中国資産を開示し、中国株を手放すよう要請した。新興国市場インデックスで中国の存在感が高まった結果、米機関の資金がますます中国に流れ、中国政府との対立を深めるトランプ政権の方針に多くの大学基金が逆行する形となっている。キース・クラッチ次官(経済成長・エネルギー・環境担当)は18日付の書簡で「米国の大学基金の大半が米証券取引所に上場する中国株を直接的、または新興国市場インデックスファンドを通して間接的に保有していることが調査で明らかになった」と述べた。その上で各大学に、中国への投資やこうした新興国市場インデックスファンドの中国株保有について学内関係者に開示するよう求めた。