「コーヒーやエナジードリンク、栄養ドリンクに多くのカフェインが含まれていることは周知の事実でしょう。しかし、これら以外にも、紅茶や緑茶、烏龍茶などにもカフェインが多量に入っているのです。『お茶なら問題ないだろう』と勘違いし、カフェインを過剰に摂取する人も少なくありません」

 食事の度にお茶を飲み、仕事中にはコーヒーを常飲、夕方になって疲れが出たらエナジードリンクで気合を入れ、翌朝は栄養ドリンクでエネルギー補給……。こうして、知らぬ間に複数の飲料からカフェインを大量に摂取してしまうというわけだ。こうしたカフェイン依存のケースはビジネスパーソンに限らず、若者にも増えているという。

「特に多いのが、受験を終えた中高生です。親が『コーヒーだとカフェインが多いから』と、受験勉強の差し入れに紅茶や緑茶を与えることが多く、注意せずに毎晩飲み続け、受験を終えた頃にはすっかり依存してしまっているというお子さんはとても多いですね」

 また、カフェインが持つ依存性の高さも、依存者を増やす理由の1つだ。

「カフェインは依存性薬物と同様に、身体依存、精神依存の両方をもたらすほど強い依存性を持っています。精神依存は、とにかくその薬物が欲しくなる渇望感が生じること。身体依存は、身体に耐性がついて効き目が悪くなり、どんどん摂取量が増えていくことです。心身が依存すると、少量では満足できず、大量のカフェインが欲しくてたまらなくなります」

 カフェインはこれほどの依存性を持ちながら、アルコールやタバコのように購入に際しての年齢制限もなく、大麻や覚せい剤のように法で取り締まられているわけでもない。コンビニや自動販売機で手に入るアクセシビリティーの良さも、依存者の増加を後押ししている。

「カフェイン依存の人は、カフェインが効いている間は元気に働けますが、切れたときの反動が恐ろしく大きい。やる気の前借りをしているようなものですから、切れた後に負債がドッとやってくるのです」

 そして、疲れている身体を無理に動かそうと再びカフェインを摂り、切れたら反動で疲労がやってきて、そこにむち打つようにまたカフェインを摂る……。こうした悪循環から抜け出せず、カフェインに依存してしまうわけだ。