外国人への「支援」ではなく、日本人との「共生」

BBQや鍋パーティーも開催され、集う人たちの親交がさらに深まっていく 写真提供:かみやんど

「もともと、『かみやんど』は、何年も日本で暮らしていて、ある程度の日本語ができる人向けにスタートしましたが、いまはここの雰囲気が好きという人は誰でも来ます。4年前に学習を始めた人はもうほとんどいませんが、『かみやんど』での学びで自信をつけてそれぞれに活躍し、学びの場を求めている人を見つけてはここに送り込んできてくれます。生徒募集は特にしていませんが、ずっと続いているのはそういう人たちのサポートがあるからです。毎年5月にはBBQパーティー、12月には鍋パーティーをします。OB・OGを含めて50人くらいの人が集まり、近況を報告しながら交流します」

 日本人による外国人への「支援」ではなく、日本人と外国人の「共生」ということを黄瀬さんの言葉の節々から感じ取れる。「かみやんど」を説明するシートには次のように書かれている。

 

 ここでの学習は、学ぶ人が主体です。やりたいこと、やりかた、なんでもみんなが提案します。そして、運営においても自分でできることをみなさんがどんどんやってくださいます。こんなすてきな場をみんなに知ってほしいと自分でちらしをつくりいろんな人に伝えている人もいます。教室というより広場です。笑いとおしゃべりの飛び交う場です。

 「リーマン・ショックの時(2008年)は、この地の日本人だけでなく、外国人住民も大変な状況でした。あすぱる甲賀でも、湖南市と甲賀市の外国人住民支援の取り組みを始めました。実は、その時にすぐ協力してくださったのが外国人住民です。衣服や食べ物の提供など迅速に対応していただき、結果、住民の支援ネットワークが出来上がっていきました。そして、それは外国人住民に限定せずにすべての人への支援活動となりました。あすぱる甲賀では、それまで『外国人住民支援事業』としていた事業を『外国人住民共生事業』と呼ぶようにしたのです」