大半の米企業の7-9月期決算は、4-6月期ほどではないとしても、アナリスト予想を優に上回るはずだ。だが同時に、10-12月期の行方には不吉な兆候も現れている。4-6月期は米企業にとって厳しい四半期だったが、アナリストが恐れたほどではなかった。リフィニティブによると、事業再編費用などの項目を除いたS&P500企業の想定利益は前年同期比31%減となった。同四半期中に企業が計上した多くの費用が影響したことは間違いない。それでも、アナリストが四半期末に予想した43%減に比べれば、落ち込みははるかに小さかった。7-9月期に関しては、アナリストはS&P500企業の21%減益を予想している。実績はそれより小幅な減益となる公算が大きい。その理由は単に、全体で見ればほぼ常に、企業はアナリストが定めた水準を突破するからだ。ただ、予想との差はおそらく4-6月期より著しく縮まるだろう。