新型コロナウイルス流行で在宅勤務や遠隔学習、ホームエンターテインメントの利用が急拡大したため、7-9月期にパソコン(PC)販売が大幅に増加し、米国では過去10年間で最も大きい伸びを示した。パソコンの出荷台数を調査しているガートナーの暫定データによると、特に米国で遠隔学習がけん引する形で米グーグル製OSを搭載したノートPC「クロームブック」の販売が7-9月期に約90%増加した。全世界のパソコン出荷台数は前年同期比で約9%増加。従来は集計の対象外だったクロームブックの台数も含まれており、全体の約11%を占めた。調査会社カナリスのデータによると、デスクトップとデスクトップワークステーションの売上高は26%減少したものの、ノートパソコンとモバイルワークステーションの出荷が7-9月期の伸びをけん引したという。