バスケットボール写真はイメージです Photo:PIXTA

円形脱毛症になるほど辛く苦しいもの――。さいたまブロンコスの再建に取り組む池田純氏は、新しい歴史の始まりに関わることは、楽しく、やりがいのあることである半面、苦行でもあると語る。それを乗り越えるパワーはどこから生まれてくるのか。池田氏が自宅にこしらえた「音楽室」でやっていることに注目する。

行政と教育界との連携が進む伊奈町

 さいたまブロンコスの基盤として、いくつもの市町村との連携が進んでいますが、今の時点において私が早期に深谷市と同じくらい大きな可能性を感じている市町村の一つに伊奈町があります。前々回お話ししたように、伊奈町には日本薬科大学さいたまキャンパスがあります。同大学がブロンコスの活動に理解を示してくださり、現在さまざまな連携を進めているところです。

 2020年7月の新生ブロンコスの初練習は、同キャンパス内の体育館をお借りして実施しました。8月には都築稔副学長と共に伊奈町役場を訪問し、大島清町長から激励の言葉を頂きました。

 日本薬科大学は伊奈町と相互連携協定を締結していて、料理教室やスポーツ教室を共同で実施したり、町の花であるバラを使った共同開発商品を発売したりしてきた実績があります。行政と教育界とタッグを組めることは、スポーツチームにとって非常に大きな意味があります。ゆくゆくはバラを使った商品開発、とりわけ、スポーツと香りをテーマに大学研究とも連携し、アロマの商品開発レベルまで、私たちも参画し実現したいと思っています。