自動運転車は、舞台をSFの世界から米国の路上へと移し始めている。だが、この変革をもたらし得る力が目標を達成するまでの長い道のりは、まだ始まったばかりだ。人間のドライバーが不要な自動車運転を可能にする企業の科学プロジェクトから、極めて初期の段階だが実用化への兆しが見えている。米アルファベット傘下の自動運転車開発会社ウェイモは、アリゾナ州フェニックス郊外で「ロボタクシー」プロジェクトを進めており、最も先行しているようだ。バックアップドライバーがいない車に乗るためには、乗客は守秘義務契約に署名する必要があったが、ウェイモは10月、このサービスを一般向けに開始した。他社もウェイモのすぐ後を追っている。韓国の現代自動車と米自動車部品メーカーのアプティブが40億ドル(約4180億円)を投じて設立した合弁会社モーショナルは先月、向こう数カ月のうちにネバダ州のテスト車をセーフティードライバーなしにすると発表した。ゼネラル・モーターズ(GM)傘下の自動運転開発会社クルーズも年内にカリフォルニア州で実験中の車からバックアップドライバーを外す計画を明らかにしている。
自動運転車の普及、視界良好もまだ遠く
極めて初期の段階だが、商業化への兆しが見えている
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