北京の裁判所で2日、セクハラ訴訟の審理が開かれた。著名なテレビ司会者を相手にセクハラ訴訟を起こした女性は、中国で芽生えつつある「#MeToo(ミートゥー)」運動を支持する群衆の喝采を浴びた。この日は判決が出ないまま、午前0時頃に閉廷となった。次回の審理日は不明だ。インターネット上の動画や現場にいた人々の話によると、裁判の行方が不透明なのにもかかわらず、ズー・シャオシュアンさん(27)がおよそ11時間に上った審理を終えて裁判所から姿を現すと、寒さの中で一日中待っていた支援者たちから拍手が沸き起こった。ズーさんは裁判で戦い続けると表明した。ズーさんは国営テレビ局の中央電視台(CCTV)でインターンをしていた6年前、司会者の朱軍氏に無理やり体を触られ、キスされたとして同氏を訴えている。ズー氏はこの出来事があった翌日に警察に届け出たが、朱氏が社会に「良好な影響」を及ぼしていることを理由に、苦情を取り下げるよう促されたという。
中国でも「#MeToo」運動に芽生え、セクハラ裁判に声援
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