電気自動車(EV)メーカー、米テスラは8日、新株発行により最大50億ドル(約5200億円)を調達する計画を明らかにした。同社は9月にも同規模の増資を実施しており、株価急騰の追い風を活用する。テスラの株価は1年前に比べ、株式分割調整後ベースで9倍余りに値上がりした。流動性の改善や5四半期連続の黒字達成に加え、S&P500種指数への採用などが好感されている。テスラは目下、生産能力の増強に多額を投資している。テキサス州オースティンで新工場建設に着手する計画のほか、独ベルリンでも工場を建設中だ。テスラのザッカリー・カークホーン最高財務責任者(CFO)は10月、アナリストに対し、2021、22両年の設備投資額が20億~25億ドルに上るとの見方を示している。