――筆者のロバート・D・カプラン氏は、米シンクタンク「外交政策研究所(FPRI)」の地政学チェア。新著に「The Good American: The Epic Life of Bob Gersony, the U.S. Government’s Greatest Humanitarian」がある。バイデン政権の中東政策はイラン核合意への復帰と、イスラエルとパレスチナの交渉再開に重点を置くと伝えられている。そうなれば、イスラエルとサウジアラビアにいる有力な協力者の立場を弱体化させる可能性がある。その一方で、米国でほとんど誰も対処していないが核心的な地政学的問題を無視することになる。その問題とは、中東で高まっている中国の影響力だ。
【寄稿】中東で米国の隙を突く中国
中国の影響力拡大は地域的な懸念にとどまらず、いずれは米国の脅威に
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