序列激変が起きるコンサル業界の中でも、いま最も成長し、他社幹部をして「独り勝ち」状態と言わしめるのがアクセンチュアだ。その成功の理由は、いち早く強化してきたデジタルと、他社を圧倒する規模にある。特集『コンサル新序列』(全8回)の#3では、アクセンチュアの強みの源泉を解剖する。(ダイヤモンド編集部 山本 輝)
他社も注目する
アクセンチュアの急成長
「コンサル業界だといまはアクセンチュアが独り勝ちの状態。ちょっと勝ち筋が見えないね」
競合他社の幹部をしてこう言わしめるのが、総合系ファームで急速に存在感を増しているアクセンチュアだ。
実際、その成長力はすさまじい。日本法人の社員数はわずか6年で約3倍に急成長し、足元では約1万5000人まで拡大。この2年だけでも増加数は約4000人と、デロイトトーマツやPwCのコンサル部門が1社増えたのと同じ規模感を持つ(下図参照)。
なぜ、アクセンチュアがここまで急成長しているのか。その要因は、他社にはないアクセンチュアならではのビジネスモデルにある。