コンサルティング業界の中途採用市場が活況だ。コロナ禍の影響で採用がストップしているところもあるが、ここ数年はまさに採用バブルといった様相。だが、変化したのは数だけではない。その中身もだ。デジタル人材のニーズの高まりや、コンサルの「ホワイト化」、給与相場の上昇など、コンサル人材や待遇面も大きく変化している。特集『コンサル新序列』(全8回)の#2では、コンサル採用事情について解説する。(ダイヤモンド編集部 山本 輝)
“採用バブル”で変化する
コンサル人材&待遇の実態
コンサルティング市場が企業ニーズの拡大とともに成長を続けている。調査会社IDC Japanの予測によれば、新型コロナウイルスの感染拡大による一時的な落ち込みはあるものの、2019年に8217億円だったコンサル市場は24年には1兆円を超すという。もはやコンサルは、限られた人間だけが集う“ブラックボックス”ではなく、企業やコンサル志望者など世間にとって身近な存在になったといっていい。
中途採用市場でも各社の採用意欲は旺盛で、コロナ禍以前はまさに“採用バブル”といった様相だった。拡大する企業のニーズに応えるために、各社が人材の奪い合い合戦をしているのである(下図参照)。
実は採用数が増加しているだけでなく、コンサル人材を取り巻く環境自体も大きく変わっている。
求められるスキルや待遇など、人材の中身が激変しているのだ。