コンサル激変#2
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企業ニーズの変化でコンサル業界が変わる中、各社のビジネスモデルも変わりつつある。だが、そもそもコンサル会社にはどのような種類があるのか。特集『コンサル激変』(全8回)の#2では、戦略系、総合系など、各社の違いと特徴を紹介する。(ダイヤモンド編集部 山本 輝)

頭がいいだけのコンサルは不要

「経営計画の立案でも、出てくるものって結局『教科書的』なんですよ。財務体質を強化するとか、売り上げを上げるとか。もちろん、使いどころもありますけど、コンサルと付き合っているうちに社内にもノウハウがたまってきますから、ただ“頭がいいだけのコンサル”なら依頼は減らさざるを得ないでしょうね」。上場企業のある幹部は、そう言い放つ。

「ただ、IT関連は別ですよ。システムの導入とか、いろいろカスタマイズしてやる必要があるので。こっちの方は重宝しますよね」(同)

 こうした声が示すのはなにか。それは「戦略系コンサルの限界」だろう。コンサルティング業界はいま、その存在意義が問い直されている。戦略系コンサルが売りにしてきた「切れ味のいい提言」だけでは企業は成果を出せなくなり、その分析手法も一般化。大企業にMBAの取得者がいる例はもはや珍しくなく、コンサルの「コモディティ化」が急速に進んでいるのだ。

 それに代わるようにして存在感を急速に発揮しているのが総合系コンサルだ。システム導入やデジタル関連に強い彼らは「本当に顧客のニーズに応えているのは自分たちの方だ」という自負があり、実際、アクセンチュアはこの10年ほどでグローバルの売上高を約2倍にし、デロイトもコンサル部門で2桁成長を10年以上続けるなど、高い成長率を遂げている。いま、コンサル業界ではかつて「本流」とみられていた戦略系に対する、総合系の逆襲とでも言うべき地殻変動が起きているのだ。