いかなる状況でも当期純利益を計上しようとすれば、営業利益率が高いのに越したことはありません。
10年程度の決算を振り返ることで、現在の利益率の水準が過去の範囲のどの位置にあるのかを確認することができるでしょう。
また、営業利益率は競合企業と比較できます。競合企業よりも高ければ、ブランドやオペレーションに強みがあるという仮説を立てることができます。そして、利益率を見る上で重要なのが、圧倒的に利益率の高い企業にはビジネスモデルに何か秘密があるという仮説を立てることができることです。
産業ごとに利益率の水準は異なるものの、特異に利益率が高い企業は存在します。そのような企業は、ビジネスモデルに何か大きな強みがあると期待することが可能です。
個人的な経験でいえば、日本企業の場合には、セクター(産業)にもよりますが、営業利益率が10%を超えると、セクターを問わず投資対象として注目すべきです。さらに20%を超える場合には、どのようなビジネスモデルなのか深く調べてみたくなります。
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