バブル相場の正体#11
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2020年には一時2000ドルを突破して過去最高値を記録した金。コロナ禍からの景気回復で、金価格はどうなるのか。特集『バブル相場の正体』(全12回)の#11では、専門家5人に21年の相場見通しを聞いた。(ダイヤモンド編集部 堀内 亮)

2021年の金価格は下落基調
1700ドル割れで底を打ったのか

 史上最高値を記録した2020年から一転、21年の金価格は下落基調である。これは金価格と逆の相関関係にある米国の長期金利が、景気拡大の見通しに伴って上昇していることに起因する。

 年初の10年金利は1%を切っていたが、徐々に上昇して2月下旬には1.5%を突破。これに対し金価格は、1トロイオンス当たり1900ドル台から1700ドル台に下落した。

 3月に入って10年金利は1.5%を再突破。金は売られて1700ドルを割り、その後1700ドル台を回復している。この価格は新型コロナウイルスの感染拡大前の水準を上回るものである。

 金価格は、この辺りで底を打つのか。それとも下落基調は続くのか。

 金の専門家5人に21年の相場見通しを尋ねたところ、21年の金価格は、上が2100ドルから下は1600ドルと大きく予想がばらついた。

 価格が上昇、または下落する時期についても、「年前半」と「年後半」で意見が割れた。21年の金相場は波乱含みの展開が予想される。