バブル相場の正体#7
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最高値を更新し続ける米国株。日本の投資家の注目度も高まる一方だ。この熱狂は一体どこまで続くのか?特集『バブル相場の正体』(全12回)の#7では、現地の様子を伝えながら、米国株の熱狂のカラクリを読み解く。(ダイヤモンド編集部副編集長 杉本りうこ)

日本の投資家も注目する
米国沸騰相場のカラクリとは

 大台を突破、さらにどこまで上昇するのか――。ニューヨークダウ工業株30種平均(ダウ平均)は2020年11月、新型コロナウイルスの感染拡大で米国全土が混乱する中、史上初めて3万ドルを突破。その後も上昇局面は続き、2月24日には3万1961ドル86セントに達した。

 3月上旬時点では、米長期金利の上昇を受けて値動きの粗い展開となり、警戒感が漂ってはいる。それでも基本的には高値圏での推移が続いている。ダウ平均以外の米国株式の主要な指数(S&P総合500種、ナスダック総合)も同様の動きだ。

 S&P500の予想株価収益率(PER)は、3月5日終値時点で21.8倍に達し、24倍に到達していたドットコムバブル以来の水準に迫りつつある。割高感を懸念する声がありながらも、米国株への熱気は今のところ、目に見えて下がる気配がない。

 ダイヤモンド編集部が2月、国内個人投資家を対象に行ったアンケート調査(回答総数193人)では、米国株への投資を「これから新たに始めたい」または「増やしたい」と回答した人は全体の約4割を占めていた。

「米国の金融緩和はこれからもしばらく続くとみている。コロナ禍に終息のめどが付けば、景気回復も手伝って株価はまだまだ上昇する」(40代男性)、 「米国の追加経済対策が早期に成立し、景気回復を後押しすると期待している」(60代男性)、「米国株は長期で見れば必ず上昇すると思う」(40代女性)。米国株に対する強気な回答が目立った。

 日本の投資家からも注目度の高い米国株。果たしてどこまで上昇トレンドを描き続けるのか。沸騰相場で投資シナリオを間違えないためには、市場で何が起きているのかを理解することが一助となる。

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