バブル相場の正体#4
Photo by Yoko Akiyoshi

現状はバブル、崩壊どころか大崩落する――。そう断言するのは、さわかみ投信の創業者である澤上篤人会長だ。長期投資のプロであり、国内の個人投資家にもファンの多い澤上氏は、バブル相場をどう乗り切るべきだと考えているのか?特集『バブル相場の正体』(全12回)の#4は、澤上氏が個人投資家に向けて送る「バブル相場のやり過ごし方」大提言だ。(聞き手/ダイヤモンド編集部副編集長 杉本りうこ)

世界大恐慌に近い状態が
バブルの後に控えている

――現状はバブルであり、崩壊どころか「大崩落」が来ると指摘しています。

 普通はバブル崩壊というけれど、あえて大崩落という言葉を使って、厳しい事態の到来を警告している。崩落が始まれば、混乱を来すのは金融面だけじゃない。社会的にも相当のことが起こると私は懸念している。戦前の世界大恐慌に近い状態が、世界的に起こるのではないかと予想している。

 バブルとは、言い換えればバランスシートが膨張している状態だ。バブルが終われば、資産側は蒸発するように急収縮する。一方で負債が残るが、どう返済の原資を調達していくのか?資産が減った中で、キャッシュをつくらなければならないという現象が、あちこちで発生する。

 今は金余りの状態だが、バブルが終わればそれがうそだったかのようにキャッシュ不足の局面に突入するのだ。そうなると金利はたちまち高騰する。金融だけでなく社会全体がどれほど混乱するか想像できるだろう。

 言うまでもなくバブルとは、資産価値が実質的な価値とは懸け離れた水準にまで上昇することだ。では今、どれだけ資産が実態と懸け離れているのだろうか?世界の金融経済は実体経済の20倍の規模に膨れ上がっているのだ。各国の中央銀行が金をばらまき、政府が財政投入した結果だ。