2021年、日本株はどう動くか。日経平均株価3万円台突破で、いやが上にも注目を集める。21年末の日経平均を幾らだと見通すか。株価に好影響を与えるプラス要因、足を引っ張るマイナス要因は何なのか。そして、コロナ禍で株高が進む現状をバブルだと思うのか。特集『バブル相場の正体』(全12回)の#3では、専門家8人の最新予測を紹介する。(ダイヤモンド編集部論説委員 小栗正嗣)
年末3万9000円と2万5000円
それぞれの予想の根拠は?
2021年初めから上昇気流に乗った日経平均株価は、2月半ばに3万円台に到達。上昇ペースの速さに警戒感も生まれ、足元では乱高下の展開となっている。投資家は息をのんで「30年半ぶりに3万円台回復の先」を探っている状況だ。
日本株の専門家8人は、21年の日本株をどうみるのか。21年末の日経平均株価の予想値は、上は3万9000円から下は2万5000円まで、かつて見られないほど大きくばらついた。ギャップは1万4000円にも及び、相場乱高下を裏打ちする。
また、8人中、21年末に3万円台を見込む専門家が4人、2万円台を見込むのが4人と同数となった。楽観と悲観が拮抗する市場の様を映し出す。