バブル相場の正体#8
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中国経済の勃興とともに、中国株は日本の個人投資家にとっても無視できない選択肢となってきた。その爆発力の程とは?特集『バブル相場の正体』(全12回)の#8は、日本人投資家が知らない中国株を追った。(ダイヤモンド編集部副編集長 杉本りうこ)

投資意向はごく一部
日本人が知らない中国株の妙味

 一衣帯水の隣国にもかかわらず、日本人にとっての中国は必ずしも親しみ深く興味の向かう国ではない。この残念な現実は、投資行動においても通底しているようだ。

 ダイヤモンド編集部は2月、国内個人投資家を対象にアンケート調査を実施した(回答総数193人)。「過去1年間で『新たに始めた』または『増やした』投資対象は何か」という問いに対し、中国株(現物株あるいはETF)と回答した人は、6人しかいなかった。また、今後始めたい、または増やしたい投資対象についても、中国株(同)と答えた人は13人にとどまった。いずれも、米国株(同)と答えた人を大きく下回る結果だった。

 中国株に注目する少数派の投資家の考えは、どのようなものだろうか。「ポートフォリオが現状国内株だけで心配だから」(30代女性)、 「日本株は今年中にバブルがはじけるのではないかと懸念しているため」(70歳以上男性)、「ポストコロナの世界情勢の方向性を踏まえて資産運用する」(40代男性)。

 回答数が少ない故に傾向とまでは断言できないが、中国株を能動的に評価して投資するというよりも、日本株へのバブル懸念をきっかけに中国株に目を向けているという感触だ。

 そんな中、日本人が注目しないどころか、世界も大して注目していない局面で、中国株を買って大笑いした個人投資家がいる。株式投資の格言「人の行く裏に道あり花の山」を体現するような、痛快な投資ストーリーである。