結局どれを選ぶのがおトク?
サービス面に特色

 では、ahamo、povo、LINEMO、3キャリアのオンライン専用プランはどれを選べばいいのか。仕事柄、朝の情報番組や夕方のニュースなどでコメントを求められたりしているが、そんなときは決まって、「いま、契約しているキャリアのオンライン専用プランを選ぶのがベスト」と答えている。

 データ容量は3社とも20GBで一緒。ahamoは1回5分のかけ放題がついて2700円。povoとLINEMOはシンプルに2480円で、1回5分のかけ放題をつけると2980円になる。確かに料金差はあるのだが、キャリアを乗り換える手間を考えたら、そこまで気にする料金差ではないのではないか。この春以降、解約料やMNP(携帯電話番号ポータビリティー)手数料などが無料化されつつあるため、キャリアを乗り換えるコストも気にしなくてよくなっているといえる。ただ、MNPをしようと思うと、いま契約しているキャリアに連絡し、MNPに必要な番号をもらい、移転先で手続きをするという面倒くささがある。

 それであれば、同じキャリアで新しいプランに変更する方がはるかに簡単だ。

 機種や購入した時期によっては、スマホのSIMロックを解除する作業も必要となる。ネットで簡単にロック解除できるので、さほど手間はかからないのだが、面倒ではある。

 また、iPhoneであれば、3キャリア共通仕様であるため、他キャリアに乗り換えても、問題なく稼働するが、Androidスマホの場合、キャリアのネットワークにカスタマイズされていることもあるため、移転先のキャリアで安定して電波をつかまないという可能性もゼロではないので、注意が必要だ。

 ただ、4キャリアの3000円を切るプランには、サービス面での違いがある。例えば、ahamoは、世界82の国と地域で20GBのデータ容量が利用可能だ。いまはコロナ渦で魅力をさっぱり感じないが、いずれ海外に行けるようになればかなり重宝する機能といえる。

 povoは、200円を支払えば24時間、データ通信が使い放題になるプランがある。「いつもは自宅でテレワークだけど、今日は出先でビデオ会議」「週末、旅行で電車移動の時にYouTubeを見まくる」といった使い方に便利だ。

 LINEMOは、LINE利用時にデータ通信量を消費しない。また、クリエイターズスタンプが使い放題になる。楽天モバイルは1GB以下ならゼロ円で回線を維持できる。

 こうした機能やサービスに特段の魅力を感じれば、キャリアを乗り換えればいいし、そうでなければ、今使っているキャリアの3000円以下プランを選ぶのが無難というわけだ。

 特にNTTドコモで家族割引が適用されている人の場合、ahamoには家族割引は適用されないが、ほかの家族は、今まで通りの割引額が適用される。ドコモユーザーの家族のためにも、他社に乗り換えないほうがいいだろう。

 結局、どのキャリアの新料金プランも「いま契約しているユーザーに逃げられないための囲い込みプラン」として提供しているため、他社に比べて明らかに見劣りするプランにはなっていない。いま、自分が契約しているキャリアのなかに、自分にあった料金プランやブランドは必ず存在するはずだ。