AIを組織に取り込む
フレームワーク

――AIをビジネスで活用するフレームワークとして、本書の第Ⅱ部では「SUPERフレームワーク」が紹介されています。この部分が本書の肝だと思うのですが、説明していただいてもよいでしょうか。

ダフィ:「SUPER」は、「S」(Speed、スピード)、「U」(Understanding、理解)、「P」(Performance、パフォーマンス)、「E」(Experimentation、実験)、「R」(Results、結果)の頭文字です。

 私はアドビにて、広範囲の産業や産業を代表する知識人たちと関わることができる非常に恵まれたポジションにいます。そこで得た経験から、このフレームワークの着想を得ました。この2年ほどの間で、誰もがAIに関心を持ち、「AIとは何なのか/何でないのか」「どうやって組織に吸収すればいいのか」などについて学習意欲が高まっています。

 本書では、AIのテクノロジーを解明するだけでなく、組織の大小にかかわらず、AIを活用する方法を概念的に理解できるようなフレームワークを紹介しています