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赤ちゃんの出産は、ママにとって終わりではなく始まりです。産休の有無や長さにかかわらず、ママが回復にできるだけ専念できるよう、アメリカでは育児のアウトソースを活用する家庭が珍しくありません。日本よりも「アウトソース=自分の時間を買う」という考え方が定着しているのです。今回は、米国で活用されている夜間専用の赤ちゃんお世話係「ナイトナース」について、その5つのメリットと共に解説します。(フリーライター 三橋ゆか里)

アメリカでは育児を
アウトソースする家庭も多い

 アメリカでは妊娠9カ月を3分割し、「first trimester」(第1期)、「second trimester」(第2期)、「third trimester」(第3期)と呼びますが、「産後3カ月間」を指す「fourth trimester」(第4期)という言葉もあります。

 赤ちゃんの出産は、終わりではなく始まりです。女性が身体の回復をはかり、心理的にも変化を遂げて母親になっていくプロセスを表す「Matrescence」(マトレセンス)という造語もあります。人類学者のダナ・ラファエル(Dana Raphael)氏が1973年につくった言葉のようです。

 アメリカでは産休が有給として制度化されておらず、女性の産休の平均は11週間(Pew Research Center“Length of parental leave varies considerably by gender and income”)です。

 産休の有無や長さにかかわらず、ママが回復にできるだけ専念できるよう、アメリカでは育児のアウトソースを活用する家庭が珍しくありません。1920年代から存在するベビーシッターの文化が物語るように、日本よりも「アウトソース=自分の時間を買う」という考え方が定着しているのです。