「2 on 2」は
同じ職場同士でやるのが一番

 今、多くのビジネスパーソンが「何か新しいことを始めなければいけない」「今までのやり方を変えなければいけない」と思っていることでしょう。

 そうした中で現場と経営の乖離や、職場内での対立構造から得体の知れないモヤモヤ感が漂っているのではないでしょうか。

 でも、こうした問題は人事部が解決できるわけではありません。結局、自分たちでなんとかするしかない。

 組織で起こっている問題は、外部の人がドラスティックに手を入れたらすぐに解決できるというものではありません。結局、他人ごとではなく、自分ごととして向き合っていくのが大事。ただ、一人で問題に向き合ってもなかなかうまくいかない。そんなときに一つのきっかけとして、「2 on 2」をうまく使ってほしいですね。お互いとても話しやすくなると思います。

「2 on 2」は、同じ職場の人同士でやるのが一番です。2 on 2により、それぞれの見方や考え方が変わっていくところに意味があるのです。

「私も問題の一部だったんだな」と気づくこと。

 そして、「それは私だけではなくみんな似たりよったりなんだ」と気づけると、組織として違う地平に進める気がします。

「2 on 2」は、日々現場で闘っているリーダーなどが取り組むべき問題を中心に据え、これをどうしていくかを、当事者同士で話し合う有効なツールだと思います。