コロナ禍から企業が復活するのは一体、いつになるのだろうか。上場100社超、30業界を上回る月次業績データをつぶさに見ると、企業の再起力において明暗がはっきりと分かれている。前年同期と比べた月次業績データの推移を基に、「嵐」から「快晴」まで6つの天気図で各社がいま置かれた状況を明らかにする連載「コロナで明暗!【月次版】業界天気図」。今回は、3月度の百貨店編だ。
三越伊勢丹、高島屋も…
百貨店の3月業績が「急回復」に見えるワケ
百貨店の主要4社が発表した3月度の月次業績データは、以下の結果となった。
三越伊勢丹の既存店売上高は、前年同月比125.1%(25.1%増)、高島屋の国内百貨店売上高は同128.0%(28.0%増)、大丸松坂屋(J. フロント リテイリング)の百貨店事業合計は、同134.1%(34.1%増)、阪急阪神百貨店(エイチ・ツー・オー リテイリング)の全店売上高は、同132.6%(32.6%増)だった。