ちまたで過熱するキャンピングカーブーム。しかし自動車メーカーはあくまでも「様子見」の姿勢を崩そうとしない。先日開催された日本最大級のキャンピングカーの祭典「ジャパンキャンピングカーショー」でも、車両本体を製造しているスズキ、ダイハツ、ホンダ、トヨタの出展ブースはなかった。その理由とは?(ジャーナリスト 桃田健史)
過熱するキャンピングカーブーム
スズキ、ダイハツ、ホンダ、トヨタの出展ブースはなし
コロナ禍によるリモートワークの普及も相まって、最近、キャンプやサーフィンなどのアウトドアに加えて「キャンピングカー」にユーザーの関心が高まっている。
ところが、過熱するキャンピングカーブームに対し、自動車メーカーはあくまでも「様子見」の姿勢を崩そうとしない。
先日(2021年4月3~5日)、幕張メッセで開催された日本最大級のキャンピングカーの祭典「ジャパンキャンピングカーショー」では、全国各地から「キャンピングカービルダー」と呼ばれる企業などが出展し、軽自動車を改良した「軽キャン」(軽キャンパー)や、商用バンを改良した「バンコン」(バンコンバージョン)など、さまざまな種類の車をその場で販売していた。
軽キャンでは、スズキ「エブリイワゴン」、ダイハツ「ハイゼットトラック」、ホンダ「N-VAN」それぞれをベースとしたキャンピングカーが、また、バンコンでは、トヨタ「ハイエース」をベースとしたキャンピングカーが多いのだが、車両本体を製造しているスズキ、ダイハツ、ホンダ、トヨタの出展ブースはなかった。