駐車場と洗車場付きやゴーストキッチン向け物件に注目

コロナの影響で、不動産業界に顕著に起きている消費者ニーズのある変化とは?広瀬智也(ひろせ・ともや)
株式会社バンブーインターナショナル代表取締役社長
1972年北海道生まれ。1995年東京大学法学部卒業後、日商岩井(現、双日)の法務部、上海法人にて勤務。2000年に株式会社エリアクエストにて、取締役として事業用不動産の賃貸仲介業務を行う。2003年に株式会社バンブーインターナショナルを創業。2004年に株式会社不動産投資アドバイザーを創業(同社は後輩に譲り、代表者を退任)。現在は、株式会社バンブーインターナショナルにて、年間収入を1億円超稼ぎ出す不動産賃貸業、不動産経営に関するコンサルティングやセミナー、不動産の仲介事業を行う。2014年に一般社団法人相続オールインワンの理事に就任。著書に『キャッシュフローを生む不動産投資』(かんき出版)、『賢い大家さんだけが知っている! 不動産経営の常識・裏ワザ・隠しワザ』(ソフトバンククリエイティブ)、訳書に『世界の不動産王が明かす お金持ちになれる「超」不動産投資のすすめ』(東洋経済新報社)などがある。

上田 そうそう、面白いと言えば最近、中古車の販売なんかがコロナの影響で伸びてるそうですね。

広瀬 そうなんですか。

上田 車のメンテナンスメーカーさんも、すごい伸びてるみたいですね。車、洗車とか板金とか、やっぱり車を使う方が増えたっていうことだと思うんですけど。それで駐車場と洗車場付きの不動産物件とかが、面白いんじゃないかなとか。

広瀬 私の知り合いで、スモールオフィスの仲介をやってる会社の社長さんいわく、やっぱり事務所を解約して規模を小さくしたそうなんですが、それでもその役員が車で通勤できるような駐車場を確保できるような、駅から15分とか離れててもいいから、そういう物件がないかとか。そういうニーズが出てきたという話は聞いてます。今までとは、ちょっと違う流れですね。今までだと、駅から近いのがいいみたいな感じだったのが、ちょっとずつ変わるのかもしれないですね。

上田 分かります。あと他に出てきたのは、ゴーストキッチン(複数のレストランが調理環境を共同利用するデリバリー特化型の無店舗のビジネスモデル)のために貸してくれませんか? とか出てきましたね。

広瀬 面白いですね。

上田 飲食店ビルのほうでは、そんなお話とかってありますか?

広瀬 今は、たまたま飲食系物件を持ってないので、そういう話はないですけども、ゴーストキッチンは面白いですよね。

上田 はい、面白いと思いますね。やっぱりもうほとんど8時以降、皆さん家で食べる世界になってきたので。ゴーストキッチンでお願いをして、デリバリーしてもらうという、完全に不動産の使い方がシフトしてるなと思いますけども。

広瀬 私も飲食店を7店舗ぐらいやってた経験があるので、20坪ぐらいの店で地下ですけど、2000万円とか3000万円とか投資がかかります。その初期投資がないゴーストキッチンだと、トライアルでできるので、やる側もやりやすいですね。

上田 あと他には、リモートワークが増えてきたので、我々の建物のほうでも住人を入れてるんですけど、言われたのが今まではパソコンで作業できるような空間がいっぱいあればよかったんですけど、そうじゃなくて、オンラインで電話をするタイミングがすごく多いので、1人1電話部屋じゃないですけど、そういうのがほしいと。

広瀬 ブースみたいな感じですね。

上田 そうです、ブースみたいな。何かそういうものが必要になってきてるっていう、住まい方にかなり変化が出てきたなっていう感じですね。

広瀬 弊社の社員も、さっき打ち合わせをしてて、この後、別の打ち合わせがありますって。外だったんですけど。それでカフェでZoomでやりたいけど、カフェだとなかなかそういうブースがないから、外でテラス席があって、みたいなところを探すんですよね。そういう、ブースのニーズはありますよね。

上田 これは、ちょっと新しいニーズになるかもしれないですね。電気自動車で自動運転で移動できて、ウーバーイーツで食事を頼んで、それで家の近くでブースでずっと電話しているとか。不動産の新しいアルファが生まれそうだなと思ってるんですけどね。ちょっと郊外のほうに物件を持ってらっしゃる方が、もしかしたらいい状態になるかもしれないですよね。