米国最大の燃料パイプラインがサイバー攻撃により停止したことで、東海岸のガソリンスタンドが燃料不足となり、全米の平均ガソリン価格が6年半ぶりにガロン当たり3ドル(リッター当たり約86円)を突破した。コロニアル・パイプラインは先週、ランサムウエア(身代金要求型ウイルス)による攻撃を受けて、パイプラインを閉鎖した。同社はメキシコ湾岸からニュージャージー州までの全長約8850キロメートルのパイプラインを運営している。コロニアルは今週初め、週末までには完全に復旧させたいとの考えを示していた。米当局は今回のサイバー攻撃について、「ダークサイド」と呼ばれる犯罪集団が関与しているとの見解を示している。ガソリン不足は代替燃料のほとんどない南東部の州で特に深刻となっているが、パイプラインの停止が5日目に入った12日には混乱はさらに北上している。
米のガソリン不足深刻化、価格は6年半ぶり3ドル突破
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