急にミーティングを始める

上司「このあと13時から、ZOOM入れる?」
上司「じゃあ○○さん呼んで、22時にミーティング設定しといて!」
部下「(今日は忙しいし22時には風呂に入りたい……)」

 従来ではミーティングといえば、会議室を押さえたりメンバーの予定を合わせたりとさまざまな準備が必要でした。しかし最近ではオンラインミーティングが主流となり、逆に「相手の予定を考えない」ミーティングが頻繁に開かれるようになったように感じます。

「移動中に参加できる」「作業しながらでも参加できる」ことから、「今作業が詰まっているので……」という断り方が難しくなったという弊害も生まれているのではないでしょうか。

夜中・休日に連絡をする

土曜の朝目覚めてスマートフォンをチェックすると、上司からの連絡がびっしり。
上司 金曜23:00「○○の作業、週明けまでにやっといて!」
上司 土曜1:30「△△の素材、送っておいたので確認してね」

 確認しないわけにもいかないためメッセージは読みますが、返事をする気にはなれないでしょう。「週明けまで」と言われると「土日に作業しなければならないのでは?」とも捉えられます。加えて、上司が夜中まで働いていることが分かるとプレッシャーにもなりかねません。

休日に映画を見た後、スマートフォンをチェックするとまたまた上司からの連絡がびっしり……
上司1「○○ってこれでいいんだっけ?」
上司2「多分そうじゃないですかね?」
上司1「なるほど、じゃあ今日中にこれやっとくわ!」

 当たり前のように休日にやりとりが行われていると、これも部下にとってプレッシャーになりかねません。そんなつもりはなくても、「上司が忙しくしているのに自分は……」「もしかして圧をかけられている?」と捉えられる可能性があります。

 チャットやLINEでの連絡へのハードルが下がった分、オンオフの区別がつきづらく、業務時間外の連絡も増えたのではないでしょうか。社用の携帯電話がない場合はまさに地獄で、個人の携帯電話に時間帯も休日も関係なく連絡が入るといい気はしないでしょう。