プロダクト志向組織の実現度を
25の項目で確認するチェックリスト
チームがプロダクトマネジメントを核としたプロダクト志向組織にどのくらい近づき、実現できているかを確認するためのチェックリストとして、私たちは「プロダクトマネジメントクライテリア」という判断基準を公開しています。この判断基準はプロダクトマネジャーだけではなく、チーム全体が対象となっています。
いいプロダクトをつくるためには、まずきちんとしたゴール設定、つまりビジョン・ミッションを持ち、なぜ自分たちがそのプロダクトを手掛けるかという事業戦略を持つことから始まります。その上で、仮説の段階でも“豊かな”仮説をつくること、そしてその仮説についてすばやく何度も検証を重ねていくことが大切です。最終的には市場に提供した後も仮説・検証は続きます。
プロダクトマネジメントのフロー
このプロダクトマネジメントのフローが滞りなく進められているか、そしてフローを遂行するための組織が構築できているかを実際にチームで確認できるように、以下の5つのカテゴリーを設け、各カテゴリーに5個ずつの項目を設定したチェックリストを用意しています。
1. 明確なゴール設定
2. 豊かな仮説構築
3. すばやい仮説検証
4. 市場への提供
5. プロダクト志向な組織
それぞれの項目では、実現度をどのように測定するか、どのように学習・改善していけばよいか、習慣化のためには何をすればよいかをリスト化しました。また「アンチパターン」として、項目の達成ができないのはどういう状況かを例示しています。
25項目すべてのチェックリストと解説をウェブで公開していますので、これをそのままコピーして使っていただいても構いません。ぜひ、プロダクト志向な組織づくりに役立てていただければと思います。
プロダクトチーム、プロダクト志向な組織のあるべき姿について解説してきた今回に続き、次回はプロダクトマネジャーのあるべき姿について紹介する予定です。
(クライス&カンパニー顧問/Tably代表 及川卓也、構成/ムコハタワカコ)