カウンセリングやコーチング用語としての「傾聴」はActive Listeningの訳です。うなずき、繰り返し、質問をしながら進めるのが、傾聴なのです。

「うなずき」などは、機械的にならないように気をつけましょう。すぐバレます。

「繰り返し」は、相手の言うことをほぼそのままリピートするだけなので簡単ですが、これもやり過ぎないように。

「言い換え」や「要約」は、聞いたままではダメなので大変ですが、失敗を恐れず短く表現するのがコツです。「つまりは、○○ということですか?」と相手に返すことで、「いや、そこまでじゃないんだけど」とまた相手の考えや説明が進みます。

 ただし「要は○○なんだ!」と断定しないこと。たとえ正解でも相手は嫌がります。

 自分の考えを、違う言葉で言い切られるのは気分が悪いですし、自分の考えとズレていたら、こいつわかってない!となってしまいます。

 あくまで「相手の意見の確認」であって「自分の意見の表明」ではないことをお忘れなく。

話が長すぎたらちゃんと切る

「相手の話は最後までさえぎらずに聴け」とコーチングの指南書は言います。

 でも、現実にはムリです。

 こちらが切らない限り無限に話しつづけるヒトがいるからです。いや、そこまで言わないまでも、話がだらだらと無意味につづいてしまうヒトはいっぱいいます。

 原因はそのヒトだけにあるのではありません。聞く相手が、止めない(反応して意見を言わない)から悪いのです。