不安に対処する3つのコツ(2)
行動に一番必要な「希望」を抱く

 不安がとてもやっかいなのは、不安だから「行動しない」「挑戦しない」「先延ばしする」など、不安が行動しない言い訳になってしまうことです。でも実際は、「不安のあるなし」と「行動するかどうか」は別です。

「時間さえあればできるのに」という人が、時間を得ると暇を持て余してしまうのと同じように、「不安さえなくなればうまくいくのに」と考えている人は、不安がなくなった途端に、脱力して動けなくなることがあります。

 では、不安を抱えながらも行動に着手できるようになるには、どんなことが必要なのでしょうか。

 それは、「希望」です。

・最終的には何とかなる
・きっと、いいことがある
・「昨日より今日、今日より明日」と、少しずつよくなっている

 ほんのわずかでも希望を抱くことができれば、人は案外簡単に行動できるのです。

 もしかしたら、ここ最近ずっと誰かが、何かが希望を与えてくれることを期待して待っていた人もいるかもしれません。一気に状況が好転するようには思えない現状では、どうしたらいいのでしょうか?

 まずは、自ら希望を見いだしていきましょう。そのための第一歩が、夢や目標を考えてみることです。

・こうなりたい
・こんなふうになったらいいな
・こんなことしてみたいな

 どんなに些細なことでもいいので未来に意識を向けて夢を見る。それが、不安を希望に変える第一歩です。